Sora2登場後の世界で、AI生成を「楽しく」「賢く」使いこなすための実践Tips

公開日: 2025/10/6
Sora2登場後の世界で、AI生成を「楽しく」「賢く」使いこなすための実践Tips

Sora2 登場!でも「使うのが怖い…」と感じていませんか?

nano-Bananaのようなサービスが火をつけ、誰もが高品質な画像を創れるようになった画像生成 AI。その進化はとどまるところを知らず、2025 年 9 月には動画生成 AI「Sora2」が登場し、世界に再び衝撃を与えました。簡単な言葉を入力するだけで、まるで映画のような動画が生まれる。そんな魔法のような技術が、私たちの手の届くところまで来たのです。
しかし、その熱狂の裏で、こんな声も聞こえてきます。

  • 「すごいけど、著作権が怖くて SNS に投稿できない」
  • 「何を作ってよくて、何がダメなのか分からない」
  • 「結局、他人の作品を真似るだけになってしまいそう…」


技術の進化が凄まじい一方で、著作権侵害などの問題がクローズアップされ、プラットフォームの規制も強化された結果、多くの人が「AI を使うこと」そのものに萎縮してしまっているのではないでしょうか。
ですが、それはあまりにもったいない。AI は、正しく使えば私たちの創造性を何倍にも引き出してくれる、最高のパートナーになり得ます。 この記事では、AI 生成への「怖さ」を「楽しさ」に変えるための具体的な心構えと、あなたのアイデアを安心して形にするための実践的な Tips を紹介します。

著作権を気にせず AI 生成を楽しむための「3 つの心構え」

具体的なテクニックの前に、まず大切なのがマインドセットです。この 3 つの心構えを持つだけで、AI との付き合い方が大きく変わります。

1. 「オリジナル」を創ることを楽しむ

著作権が問題になるのは、その多くが「既存のキャラクターや有名人、作品を真似る」ことから始まります。そうではなく、「AI との対話を通じて、この世にまだない自分だけのキャラクターや世界観を生み出す」ことに面白さを見出してみましょう。

「サイバーパンクな鎧を着た柴犬の剣士」「水晶でできた森に住む、羽の生えた猫」――。そんな突拍子もないアイデアを、AI は驚くべきクオリティで具現化してくれます。他人の真似ではない、あなただけの「オリジナル」には、著作権の問題は発生しません。

2. ゴールを「SNS での“いいね”」だけにしない

「SNS でバズりたい」という気持ちが、安易な模倣や過激な表現につながることがあります。一度そのゴールから離れて、「私的利用」の範囲で AI 生成をとことん楽しむのはいかがでしょうか。

  • 生成したお気に入りの画像で、PC やスマホの壁紙を毎日変える。
  • 自分のブログやプレゼン資料の、世界で一つだけの挿絵を作る。
  • 家族やペットをモデルに素敵なイラストを生成し、T シャツにプリントしてプレゼントする。

公開を前提としない楽しみ方は、実は無限に広がっています。

3. AI を「超高性能なアシスタント」と捉える

AI は全自動で傑作を生み出す魔法の杖ではありません。アイデアを形にするための「超高性能な画材」であり、壁打ち相手になってくれる「優秀なアシスタント」です。 「こんな感じの雰囲気で」と AI にラフ案をいくつか出してもらい、その中から一番良いものをベースに、自分で加筆修正したり、Photoshop などのツールで仕上げたりする。この「AI との共同作業」というスタンスを持つことで、AI はあなたの創造性を奪うものではなく、むしろ加速させてくれる存在になります。

明日から使える!AI 生成を 120%楽しむ実践 Tips

心構えができたら、次は具体的なテクニックです。AI の力を引き出し、オリジナルな作品を生み出すためのヒントをいくつか紹介します。

Tip 1: 日本語?英語?プロンプト言語を使い分けて AI を操る

プロンプトを日本語で書くか、英語で書くか。これは多くの人が悩むポイントです。結論から言うと、基本は英語がおすすめですが、日本語にもメリットがあります。

英語プロンプトのメリット

ほとんどの画像生成 AI は、英語の膨大なデータセットで学習しています。そのため、`masterpiece`(傑作)や `ultra-detailed`(超高精細)といった専門的なキーワードや、細かいニュアンスを正確に伝えたい場合は、英語で書く方が意図した結果を得やすくなります。世界中のユーザーが共有している質の高いプロンプト(呪文)を参考にしやすいのも大きな利点です。

日本語プロンプトのメリット

ChatGPT のように、対話能力が高い AI は、日本語のプロンプトを内部で高精度に英語へ翻訳してくれます。そのため、思いついたアイデアを母国語でスピーディーに試したり、複雑な状況設定を考えたりする際には、日本語が非常に便利です。

初心者へのおすすめワークフロー

1. まずは ChatGPT などを使い、日本語で AI と対話しながらアイデアを固めます。

2. イメージが固まったら、その要素を英語のキーワードに分解します。(DeepL などの翻訳ツールを使うのも有効です)

3. 組み立てた英語プロンプトを、Midjourney や Stable Diffusion など、他の AI で試してみましょう。 このように、思考の段階では日本語、AI への指示の最終段階では英語、と使い分けるのが賢い方法です。

Tip 2: `**`はただの太字!

AI に伝わる「強調」の正しい書き方 この記事ではプロンプトの重要部分を `**強調**` していますが、これはあくまで読者のための太字表示です。
AI は `**` を特別な記号として認識しません。 AI に特定の要素を強調したい場合は、それぞれの AI が定める構文を使う必要があります。

Stable Diffusion 系 (NijiJourney, NovelAI など): 単語を `()` で囲むと強調、`[]` で囲むと弱化します。強度を数値で指定することも可能です。

`(beautiful eyes:1.3)`: 「美しい目」の要素を 30%強く反映させます。

`[blue sky]` or `(blue sky:0.8)`: 「青空」の要素を弱めます。

Midjourney:単語の後に `::` と数値を付ける「マルチプロンプト」で重み付けができます。

`space ship::2 fire::1`: 「宇宙船」を「炎」の 2 倍重視します。

Google 系 (Gemini, ImageFX, nano-Banana など):これらのモデルは、`()` のような特別な強調構文には対応していません。その代わり、プロンプトの最初の方に書かれた単語ほど重視される傾向があります。また、単語を繰り返すことでも、その要素が強調される場合があります。

`A beautiful woman with (red eyes:1.5)` → 意図通りに動かない

`A woman with **red eyes**, beautiful, ...` → `red eyes` を前に持ってくることで重要度を伝える

プロンプトをコピーする際は、`**` を含めずに、目的に応じて適切な強調構文を使うようにしましょう。

Tip 3: 弾かれるプロンプト、通るプロンプト:AI の「ご機嫌」を損ねない言葉選び

AI を使っていると、意図せずプロンプトが安全フィルターに弾かれてしまうことがあります。これは AI が、性的・暴力的・差別的な表現や、著作権を侵害する可能性のある単語に敏感に反応するためです。しかし、少し言葉を選ぶだけで、AI のルールを守りながら豊かな表現が可能です。

例 1:ヌード表現を避け、芸術性を伝える

【弾かれやすいプロンプト】`nude woman` (裸の女性)

【通りやすいプロンプト】 `artistic figure study, in the style of a classical renaissance painting, graceful pose` (古典的なルネサンス絵画のスタイルによる、優雅なポーズの人物習作)

ポイント: 直接的な単語を避け、「芸術」「絵画のスタイル」といった文脈を加えることで、AI はこれを芸術的表現として解釈しやすくなります。

例 2:暴力表現を避け、アクションの激しさを伝える

【弾かれやすいプロンプト】 `a bloody battle scene` (血まみれの戦闘シーン)

【通りやすいプロンプト】 `two knights clashing swords, dynamic action, sparks flying from the blades, intense atmosphere` (剣を交える二人の騎士、ダイナミックなアクション、刃から飛び散る火花、緊迫した雰囲気)

ポイント: 「血」のような直接的なゴア表現ではなく、「火花」「アクション」「雰囲気」といった言葉で、シーンの激しさや迫力を表現します。

例 3:特定の人物名を避け、特徴で表現する

【弾かれやすいプロンプト】`photo of [某有名俳優の名前]`

【通りやすいプロンプト】`photo of a man with rugged features, a charming smile, and intense eyes, reminiscent of a classic Hollywood actor` (クラシックなハリウッド俳優を彷彿とさせる、ワイルドな顔立ち、魅力的な笑顔、そして力強い目を持つ男性の写真)

ポイント: 肖像権を守るため、固有名詞は使いません。その人物が持つ「雰囲気」や「特徴」を言葉で描写することで、オリジナルのキャラクターとして生成します。 このように、AI の安全フィルターは「思考停止の検閲」ではありません。むしろ、私たちに「どうすれば、より創造的で豊かな言葉で表現できるか?」を問いかけてくる、クリエイティビティの訓練相手とも言えるのです。

Tip 4: 「〇〇風」ではなく「要素」で画風をコントロールする

「ジブリ風」「新海誠風」といったプロンプトは、特定の作家性を模倣するため著作権的にグレーですが、画風を構成する「要素」を分解して指示すれば、オリジナルな表現が可能です。

【Bad】> a girl in Ghibli style

【Good】 > a girl, watercolor painting, soft and gentle colors, nostalgic atmosphere, detailed background of nature, Studio Ghibli inspired > (訳:一人の少女、水彩画、柔らかく優しい色使い、ノスタルジックな雰囲気、詳細に描かれた自然の背景、スタジオジブリにインスパイアされた) このように「水彩画」「優しい色使い」といった具体的な要素を指示することで、特定の作品のコピーではない、あなただけの「〇〇っぽい」雰囲気の作品を創り出せます。

Tip 5: LLM の個性を活かしてキャラクターを深掘りする

主要な AI にはそれぞれ得意なことがあります。その個性を理解すると、キャラクター創造がもっと面白くなります。

ChatGPT (DALL-E 3) で「対話」しながら創る

ChatGPT は対話が得意です。いきなり画像を生成するのではなく、まずキャラクターのコンセプトを文章で練り上げていきましょう。「こんな性格のキャラが欲しいんだけど、どんな見た目が合うかな?」「彼の生い立ちを考えて」と相談すると、AI がアイデアを返してくれます。設定が固まったら、その設定を元に画像を生成。さらに「このキャラの別のポーズが見たい」と頼めば、一貫性を保ったままバリエーションを創ってくれます。

Midjourney で「偶発性」を楽しむ

Midjourney は、アーティスティックで雰囲気のある画像を生成するのが得意です。詳細な指示よりも、キーワードをいくつか投げるだけで、思いもよらない魅力的なキャラクターデザインを提案してくれます。生成された 4 枚の画像からインスピレーションを得て、さらにアイデアを深めていく。そんな「偶発性」を楽しむのに最適なツールです。

Stable Diffusion で「細部」をコントロールする

ローカル環境などで使える Stable Diffusion は、より専門的なコントロールが可能です。例えば`ControlNet`という機能を使えば、棒人間のイラストからキャラクターに正確なポーズを取らせることができます。また、`Inpainting`機能を使えば、生成した画像の「顔の表情だけ」「持っている武器だけ」といった特定の部分だけを描き直すことも可能です。まさに「かゆいところに手が届く」カスタマイズが楽しめます。

Tip 6: 「役割」を与えて、アイデアの壁打ち相手にする

AI は、あなたが思いもよらないアイデアを提案してくれる最高のブレインストーマーです。プロンプトで AI に「役割」を与えて、対話してみましょう。

【プロンプト例】
> You are a veteran fantasy novelist. Please propose 5 fascinating setting ideas for a new character I'm creating, a "fox wizard who manipulates flames".
> あなたはベテランのファンタジー小説家です。私が今から創る新しいキャラクター「炎を操る狐の魔法使い」について、魅力的な設定のアイデアを 5 つ提案してください。

こうすることで、AI は単なる画像生成ツールから、物語を一緒に作ってくれるパートナーへと変わります。出てきた設定を元に、さらに画像や動画を生成していけば、作品の世界はどんどん広がっていくでしょう。

Tip 7: 自分の写真やイラストを「学習元」にする

多くの画像生成 AI には、自分の持っている画像をアップロードし、それを元に新たな画像を生成する「Image to Image」という機能があります。

  • 自分で撮った風景写真を、ゴッホ風の油絵に変換する。
  • 自分で描いたキャラクターのラフ画を、AI に清書・着色してもらう。
  • 自分の顔写真を、ファンタジー世界の戦士風のアバターに加工する。

元になるデータがあなた自身のものなので、著作権の心配は一切ありません。あなたの創造の種を、AI が美しい花に咲かせてくれるような体験ができます。

Tip 8: 話題の「AI フィギュア」を作ってみる

SNS、特に`nano-Banana`などで一時期話題になった、まるで本物のフィギュアのような画像を生成するテクニックです。これもオリジナルキャラクターで試せば、著作権を気にせず楽しめます。

【プロンプト例】

> masterpiece, best quality, ultra-detailed,
> 1girl, solo, original character, silver hair, blue eyes,
> (figurine:1.4), full body, dynamic pose, standing on a white pedestal,
> in a white display box, simple background, studio lighting

> (訳:最高傑作、最高品質、超高精細、女の子 1 人、ソロ、オリジナルキャラクター、銀髪、青い目、(フィギュア:1.4)、全身、ダイナミックなポーズ、白い台座の上に立っている、白いディスプレイボックスの中、シンプルな背景、スタジオ照明)

ポイント:

`(figurine:1.4)`: 「フィギュアっぽさ」を強調するおまじないです。数値は適宜調整してみてください。

`white pedestal` / `white display box`: 白い台座やディスプレイボックスを指定することで、一気に「展示品」のような雰囲気が出ます。

`dynamic pose`: 躍動感のあるポーズを指定すると、フィギュアとしての見栄えが良くなります。

Tip 9: オリジナルキャラクターの「三面図」を生成する

自分で考えたキャラクターを、ゲームや 3D モデル、あるいはイラストの資料として使いたい場合に非常に便利なのが「三面図(キャラクターシート)」です。これも AI で簡単に生成できます。

【プロンプト例】

> masterpiece, best quality,
> character sheet, turnaround sheet of a fantasy female knight, silver armor, long blonde hair,
> multiple views (front view, side view, back view), T-pose,
> full body, plain white background, clean line art

> (訳:最高傑作、最高品質、キャラクターシート、ファンタジーの女騎士の三面図、複数のビュー(正面、横、背面)、T ポーズ、全身、無地の白背景、クリーンな線画)

ポイント:

`character sheet` / `turnaround sheet`: キャラクターデザイン用の設定画であることを明確に指示します。

`multiple views (front view, side view, back view)`: 正面、横、後ろ姿を入れるように具体的に指定します。

`T-pose`: 3D モデルなどで使いやすい、両腕を水平に広げた「T 字ポーズ」を指定します。

Tip 10: 背景をコントロールしてキャラクターを際立たせる専門用語

キャラクターそのものに集中したい時や、後で加工しやすいように背景をシンプルにしたい場合があります。そんな時に役立つのが、撮影スタジオで使われるような専門用語です。

白ホリで撮影したようにする

白ホリ」とは、壁と床の境目がない真っ白なスタジオのこと。被写体だけをクッキリと浮かび上がらせたい場合に最適です。

【プロンプト例】

> full body shot of a character, on a white cyclorama, infinity white background, studio lighting

> (訳:キャラクターの全身ショット、白ホリゾントの上、無限の白背景、スタジオ照明)

単色の背景にする

シンプルに単色の背景にしたい場合は、`solid color background`が便利です。

【プロンプト例】

> portrait of a character, solid light gray background

> (訳:キャラクターのポートレート、単色のライトグレー背景)

商品写真のように見せる

キャラクターをフィギュアや商品のよう見せたい場合は、`product shot`が有効です。

【プロンプト例】

> product shot of a character, clean background, commercial photography

> (訳:キャラクターの商品写真、クリーンな背景、商業写真) これらの用語を知っているだけで、AI に意図した通りの背景を生成させることがぐっと楽になります。

Tip 11: キャラクターの顔立ちを細かく調整するプロンプト術

AI は非常に美しい顔を生成してくれますが、それは往々にして「平均的な美しさ」であることが多いです。自分の理想とする顔立ちに近づけるためには、顔のパーツや表情を具体的にプロンプトで指示することが重要です。

【顔立ちをコントロールするキーワード例】

顔の形:

- `oval face` (卵型の顔)
- `round face` (丸顔)
- `sharp jawline` (シャープな顎のライン)
- `heart-shaped face` (ハート型の顔)


目の特徴:

- `large eyes` (大きな目)
- `almond eyes` (アーモンド型の目)
- `double eyelids` (二重まぶた)
- `sparkling eyes` (輝く目)
- `gentle eyes` (優しい目つき)
- `sharp eyes` (鋭い目つき)

鼻の形:

- `small nose` (小さな鼻)
- `straight nose` (通った鼻筋)
- `button nose` (団子鼻)

唇の形:

- `full lips` (ふっくらした唇)
- `thin lips` (薄い唇)
- `bow-shaped lips` (弓なりの唇)

表情:

- `smiling` (笑顔)
- `serious expression` (真剣な表情)
- `gentle expression` (優しい表情)
- `mischievous smile` (いたずらっぽい笑顔)
- `blushing` (頬を赤らめる)

年齢感:

- `young` (若い)
- `teenager` (10 代)
- `adult` (大人)
- `mature` (成熟した)

【プロンプト例:好みの顔を生成する】

> a young woman, gentle expression, large almond eyes, small nose, slightly full lips, long wavy brown hair, soft lighting, photographic quality

> (訳:若い女性、優しい表情、大きなアーモンド型の目、小さな鼻、ややふっくらした唇、長いウェーブのかかった茶色の髪、柔らかな照明、写真品質)

【好みの顔に近づけるためのヒント】

まずは基本的な特徴をプロンプトに入れ、生成された画像を見ながら「もう少し目を大きく」「鼻を高く」といった具体的な調整を加えていきましょう。AI によっては、`negative prompt`(生成してほしくない要素)に`ugly`, `deformed`などを入れることで、より理想に近い顔立ちになることもあります。繰り返し試行錯誤することで、AI はあなたの好みを学習し、より精度の高い画像を生成してくれるようになります。

Tip 12: 体型やスタイルを表現して、キャラクターの個性を際立たせる

顔立ちと同様に、キャラクターの体型やスタイルを具体的に指示することで、より個性的で魅力的な人物像を創り出すことができます。「美しさ」の基準は多様です。AI が初期設定で提示する画一的なスタイルから一歩踏み出してみましょう。

【体型・スタイルをコントロールするキーワード例】

全体的な体型:

- `slender body` (ほっそりした体型)
- `athletic build` (引き締まった、運動選手のような体型)
- `curvy figure` (曲線的な、メリハリのある体型)
- `muscular` (筋肉質な)
- `chubby` (ぽっちゃりした)
- `petite` (小柄な)

体のパーツ:

- `broad shoulders` (広い肩幅)
- `narrow waist` (くびれた腰)
- `long legs` (長い脚)
- `well-defined abs` (割れた腹筋)

服装によるスタイルの強調:

- `wearing a loose-fitting sweater` (ゆったりしたセーターを着ている)
- `wearing a tight dress that accentuates the figure` (体のラインを強調するタイトなドレスを着ている)

【プロンプト例:特定のスタイルを持つキャラクターを生成する】

> a female knight with an athletic build, broad shoulders, and long legs, wearing silver armor, full body shot, dynamic pose

> (訳:引き締まった体型で、広い肩幅と長い脚を持つ女騎士、銀色の鎧を着用、全身ショット、ダイナミックなポーズ)

【スタイルを調整するためのヒント】

体型に関するキーワードは、時に AI の解釈によって極端な表現になることがあります。例えば `muscular` が過剰に筋肉質になってしまう場合などです。その際は、`(muscular:0.8)` のようにキーワードの強度を数値で調整したり、`slightly muscular` (少し筋肉質) のように、度合いを示す副詞を加えたりすることで、より自然な表現に近づけることができます。

Tip 13: ファッションを具体的に指示して、キャラクターの世界観を語る

キャラクターが身につけているファッションは、その人物の性格、職業、時代背景、さらには物語の世界観そのものを雄弁に語ります。服装に特化したキーワードを知ることで、表現の幅は格段に広がります。

【ファッションをコントロールするキーワード例】

男性のファッション:

- `business suit` (ビジネススーツ)
- `casual shirt and jeans` (カジュアルシャツとジーンズ)
- `leather jacket` (レザージャケット)
- `hoodie and cargo pants` (パーカーとカーゴパンツ)
- `traditional Japanese kimono` (日本の伝統的な着物)

女性のファッション:

- `elegant evening dress` (エレガントなイブニングドレス)
- `summer sundress` (夏らしいサンドレス)
- `office blouse and skirt` (オフィス風のブラウスとスカート)
- `sporty leggings and tank top` (スポーティーなレギンスとタンクトップ)
- `gothic lolita dress` (ゴシックロリータドレス)

世界観やジャンルを表すファッション:

- `sci-fi armor` (SF の鎧)
- `fantasy mage robe` (ファンタジーの魔術師のローブ)
- `steampunk attire with gears and goggles` (歯車やゴーグルをあしらったスチームパンク風衣装)
- `vintage 1920s flapper dress` (1920 年代ヴィンテージ風のフラッパードレス)

【プロンプト例:特定のファッションを纏ったキャラクターを生成する】

> a cool man in a black leather jacket and ripped jeans, leaning against a brick wall in a city at night, cinematic lighting

> (訳:夜の街でレンガの壁に寄りかかる、黒いレザージャケットとダメージジーンズを着たクールな男性、映画のような照明)

【ファッションを調整するためのヒント】

服装のキーワードに、`silk` (絹)、`denim` (デニム)、`wool` (ウール) といった素材感を表す言葉や、`embroidery` (刺繍)、`frills` (フリル)、`lace` (レース) といった装飾に関する言葉を加えることで、より詳細でリッチな表現が可能になります。例えば、ただの `dress` (ドレス) ではなく `a red silk dress with delicate lace trim` (繊細なレースの縁取りがある赤いシルクのドレス) と指定するだけで、キャラクターの解像度がぐっと上がります。

Tip 14: 自分の写真やファッション誌を「お手本」にする高度なテクニック

プロンプトだけでゼロから創るのが難しいと感じたら、参考画像(リファレンス画像)の力を借りるのがおすすめです。特に、自分で撮影した写真や、著作権フリーの素材を使えば、安心してクオリティを上げることができます。

Image to Image (i2i) で雰囲気を真似る

多くの AI ツールには、画像をアップロードして、それを元に新しい画像を生成する「Image to Image (i2i)」機能があります。
例えば、あなたが撮影した夕焼けの写真をアップロードし、「この写真の雰囲気で、ファンタジーの城を描いて」と指示すれば、その色調や光の感じを反映したイラストが生成されます。
ファッション誌のコーディネート写真から「この服装のスタイルで、オリジナルのキャラクターを描いて」と指示するのも有効です。

ControlNet で「ポーズ」や「構図」だけを抽出する

Stable Diffusion などで使える`ControlNet`は、さらに高度なテクニックです。これは、参考画像の特定の要素だけを抽出して、生成する画像に反映させることができます。

ポーズを真似る (OpenPose):

ファッションモデルのポーズを抽出し、あなたのオリジナルキャラクターに全く同じポーズを取らせることができます。

構図を真似る (Canny/Scribble):

参考画像の輪郭や線画を抽出し、その構図を維持したまま、全く別のキャラクターや背景を描かせることができます。 これらの機能を使えば、プロの写真家が撮影したような洗練された構図やポーズを、著作権を侵害することなく、あなたのオリジナル作品に取り入れることが可能になります。

【参考画像を使う際の注意点】

自分で撮影した写真が最強:

自分で撮影した風景、人物、ペットなどの写真は、著作権を気にせず使える最強の素材です。

ファッション誌は「インスピレーション」として:

ファッション誌の写真を i2i でそのまま使うと、モデルの肖像権やカメラマンの著作権を侵害する可能性があります。あくまで「この服の形」「この色の組み合わせ」といったインスピレーションの源として捉え、プロンプトで再現する、あるいは ControlNet で構図だけを借りる、といった賢い使い方を心がけましょう。

Tip 15: 「2頭身キャラ」を創る!ちびキャラ・SDキャラのプロンプト術

リアルなキャラクターだけでなく、デフォルメされた可愛い「2頭身キャラクター」を創るテクニックも非常に人気があります。LINEスタンプやSNSのアイコン、アクリルキーホルダーのようなグッズ作成にも応用できる、楽しいプロンプト術を紹介します。

【ちびキャラを生成するキーワード例】

* chibi: 最も強力で一般的なキーワードです。これ一つでデフォルメされたキャラクターが生成されます。

* 2 heads tall / two heads tall: 「2頭身」であることを直接的に指示します。

* super deformed / SD: 日本のアニメやゲームでよく使われる「スーパーデフォルメ」の略です。`chibi`と組み合わせると効果的です。

* large head, small body: 「大きな頭、小さな体」という、ちびキャラの身体的特徴を具体的に記述します。

* cute, adorable: 「可愛い」という雰囲気を強調します。

【プロンプト例:ちびキャラの魔法使いを生成する】

> chibi, 2 heads tall, super deformed, a cute wizard girl with a large head and small body, large sparkling eyes, holding a magical staff, full body, simple background, sticker style

> (訳:ちびキャラ、2頭身、スーパーデフォルメ、大きな頭と小さな体を持つかわいい魔法使いの女の子、大きく輝く目、魔法の杖を持っている、全身、シンプルな背景、ステッカースタイル)

【ちびキャラを調整するためのヒント】

chibiというキーワードだけでも十分に機能しますが、より理想のデフォルメ感に近づけるためには、他のキーワードを組み合わせるのがおすすめです。例えば、`large sparkling eyes`(大きく輝く目)のように目の特徴を強調したり、`sticker style`(ステッカースタイル)や`keychain design`(キーホルダーデザイン)のように最終的な用途を指定したりすることで、AIはよりあなたの意図を汲み取ってくれます。

Tip 16: 【応用編】Sora2 でキャラクターに命を吹き込む

静止画で創り上げたあなただけのオリジナルキャラクター。Sora2 のような動画生成 AI を使えば、彼ら・彼女らに命を吹き込み、物語を紡ぎ出すことができます。

【動画生成の基本プロンプト】

動画生成は、静止画のプロンプトに「時間」と「動き」の概念を加えることが基本です。

> A character you created, walking through a neon-lit cyberpunk city in the rain, looking around curiously.

> (訳:あなたが創ったキャラクターが、雨の降るネオンきらめくサイバーパンクの街を、興味深そうに周りを見ながら歩いている。)

【動画のクオリティを上げるテクニック】

カメラワークを指定する:

映画のような映像にするには、カメラの動きを指示するのが効果的です。

- `cinematic shot` (映画のようなショット)
- `drone shot` (ドローンからの空撮)
- `dolly zoom` (ドリーズーム)
- `slow motion` (スローモーション)
- `tracking shot` (被写体を追いかけるショット)

キャラクターの一貫性を保つ:

動画全体で同じキャラクターを維持するのは、AI にとってまだ難しい課題です。Sora2 では、参考画像(i2i)をアップロードし、「このキャラクターが〜する動画」と指示することで、一貫性を高めることができます。静止画で生成したお気に入りのキャラクターシートを使いましょう。

シーンとアクションを詳細に描写する:

「誰が」「どこで」「何をするか」を具体的に書くことが重要です。

> A close-up shot of a female knight with silver hair. She slowly raises her head, a single tear rolling down her cheek. The background is a battlefield at sunset.

> (訳:銀髪の女騎士のクローズアップショット。彼女はゆっくりと顔を上げ、一筋の涙が頬を伝う。背景は夕暮れの戦場。)

【動画生成の注意点】

動画生成は静止画に比べて非常に多くの計算リソースを必要とします。また、実在の人物や著作物を使った動画生成は、より厳しい倫理規定や利用規約の対象となるため、オリジナルキャラクターで楽しむという基本を忘れないようにしましょう。

【動画生成の注意点】

動画生成は静止画に比べて非常に多くの計算リソースを必要とします。また、実在の人物や著作物を使った動画生成は、より厳しい倫理規定や利用規約の対象となるため、オリジナルキャラクターで楽しむという基本を忘れないようにしましょう。

まとめ:AI は「脅威」ではなく、あなたの「翼」になる

まとめ:

AI は「脅威」ではなく、あなたの「翼」になる Sora2 をはじめとする生成 AI の進化は、確かに著作権などの難しい問題を私たちに突きつけました。しかし、それは技術が持つパワーの裏返しでもあります。 大切なのは、問題を恐れて思考停止するのではなく、ルールを正しく理解し、その中でいかに創造性を発揮するかを考えることです。

  • オリジナルを創る
  • 私的利用で楽しむ
  • AI をアシスタントとして使う

今回紹介した心構えと Tips をヒントに、ぜひ AI との新しい付き合い方を模索してみてください。
AI は脅威ではありません。あなたの想像力をどこまでも遠くに運んでくれる、強力な「翼」なのです。